2026年8月1日から値上がりするものまとめ

暮らしと事業コスト Watch:2026年8月1日から値上がりするものまとめ

本記事で得られる3つのポイント

  1. 2026年8月1日から価格改定が確認できた商品・サービス・手数料が分かる
  2. 食品・紙製品・通信手数料・EC運営費・業務用資材など、家計と事業コストへの影響が分かる
  3. 買い置き、契約見直し、価格転嫁、顧客告知など、実務的な対策が整理できる

なぜ重要か

8月1日からの価格改定は、日々の買い物だけでなく、仕入れ、店舗運営、EC運営、印刷・制作関連コストにも波及します。特に「納品分」「出荷分」からの改定が多いため、実際の店頭価格や仕入価格への反映タイミングを早めに確認しておく必要があります。


導入

2026年8月1日からの値上げは、食品メーカー、紙製品メーカー、通信会社、ECプラットフォーム、業務用資材など幅広い分野で確認できます。

帝国データバンクの調査では、2026年7月の飲食料品値上げは2,566品目、2026年通年では1〜11月までの判明分で1万4,902品目に達しており、2022年以降5年連続で年間1万品目を超えています。中東情勢の悪化を背景に、今夏以降も飲食料品の値上げが続く見通しとされています。

なお、本記事では2026年8月1日開始が公式情報または信頼性の高い情報で確認できたものを中心に扱います。「8月中」「8月3日」「9月以降」の改定は、8月1日開始とは分けて扱います。


2026年8月1日から値上がりするもの一覧

分類商品・サービス企業・団体名改定日改定前改定後値上げ幅対象地域・条件確認状況
食品小麦粉、ミックス、パスタ、乾麺、冷凍食品など日清製粉ウェルナ2026年8月1日納品分商品別商品別約1〜24%、冷凍食品は約7〜22%家庭用製品確定
食品小麦粉、ミックス、パスタ、家庭用食品類、乾麺ニップン2026年8月1日納品分商品別商品別約1〜12%家庭用製品確定
食品小麦粉、プレミックス、パスタ、乾麺など昭和産業2026年8月1日納品分商品別商品別約2〜13%家庭用製品確定
食品シーチキン、総菜、パスタソース、乾物はごろもフーズ2026年8月1日出荷分商品別商品別家庭用6.7〜29.7%、業務用9.2〜33.3%家庭用・業務用確定
食品即席カップ麺・袋麺農心ジャパン2026年8月1日納品分商品別商品別希望小売価格5〜12%即席麺製品確定
食品ペヤング一部商品まるか商事2026年8月1日出荷分例:193円、250円、455円例:214円、271円、500円約8〜11%一部即席カップめん確定
食品ハム・ソーセージ、加工食品プリマハム2026年8月1日納品分より順次商品別商品別約5%以上約250品目確定
食品缶詰・パウチ製品極洋2026年8月1日納品分商品別商品別約5〜20%市販用・業務用計24品確定
食品みそ、即席みそ汁、業務用食品サンジルシ醸造2026年8月1日納品分商品別商品別未公表一部商品確定
業務用食品業務用調味料、加工食品等味の素2026年8月1日納品分商品別商品別約3〜30%業務用191品種確定
日用品家庭用・業務用紙製品、紙加工品大王製紙2026年8月1日納品分現行価格改定後価格15%以上家庭用・業務用製品全品確定
化粧品一部製品CPコスメティクス2026年8月1日商品別商品別商品別一部製品確定
通信・ITau/UQ mobile各種手続き手数料KDDI2026年8月1日例:3,850円例:4,950円手続きにより異なる店頭・一部Web手続き確定
通信・ITauひかり/auひかり ちゅら新規登録料KDDI2026年8月1日3,300円4,950円+1,650円インターネット回線確定
通信・IT電話番号案内104KDDI2026年8月1日220円440円2倍1案内ごと確定
EC・SaaSfutureshop基本料金フューチャーショップ2026年8月1日例:月額24,000円例:月額27,000円プラン別EC事業者向け確定
金融・カードカードサービス手数料セゾンカード2026年8月1日適用開始2,200円税込新設・適用拡大一部提携カード確定
事業資材印刷関連材料、PSプレート、CTPプレート、刷版薬品富士フイルムグラフィックソリューションズ2026年8月1日納品分標準ユーザー渡し価格改定後価格15%印刷・制作事業者向け確定
交通鹿児島市電運賃鹿児島市交通局2026年8月1日予定大人170円大人200円見込み+30円鹿児島市電予定・見込み

分野別の最新動向

食品・飲料の値上げ

8月1日開始で確認できる食品の値上げは、小麦粉・パスタ・乾麺・冷凍食品・缶詰・即席麺・ハム・ソーセージ・業務用調味料に広がっています。

特に影響が大きいのは、家庭用と業務用の両方に関係する以下の分野です。

  • 小麦粉・パスタ・乾麺
  • 冷凍食品
  • 缶詰・パウチ食品
  • 即席麺
  • ハム・ソーセージ
  • 業務用調味料

日清製粉ウェルナ、ニップン、昭和産業はいずれも、輸入小麦の政府売渡価格、原材料費、物流費、動力燃料費、人件費、為替、中東情勢による包装資材費上昇を理由に挙げています。

日用品・生活用品の値上げ

大王製紙は、エリエールブランドを含む家庭用・業務用紙製品および紙加工品について、2026年8月1日納品分から現行価格より15%以上の価格改定を発表しています。対象は家庭用・業務用製品の全品です。

ティッシュ、トイレットペーパー、ペーパータオルなどは家庭でも事業所でも消耗頻度が高いため、体感負担が出やすい分野です。ただし、買い置きは保管スペースと使用ペースを踏まえて判断するべきです。

外食・小売の値上げ

今回確認できた8月1日開始の公式情報では、外食チェーン単位の大規模な一斉値上げは限定的でした。一方で、業務用食品では味の素が業務用調味料・加工食品等191品種を約3〜30%、はごろもフーズも業務用製品46品を9.2〜33.3%値上げします。

このため、飲食店や惣菜店、弁当店では、8月1日以降すぐに店頭価格が変わらなくても、仕入れ価格の上昇が粗利を圧迫する可能性があります。

電気・ガス・水道など公共料金の変更

本調査時点では、2026年8月1日を改定日とする全国一律の電気・ガス・水道料金の大規模改定は確認できませんでした。

ただし、電気・ガス料金は燃料費調整、原料費調整、再エネ賦課金などの影響を受けるため、月ごとの請求額は使用量と調整単価で変動します。8月は冷房使用量が増える時期でもあるため、「単価の値上げ」だけでなく「使用量増による請求増」も確認すべきです。

交通・物流・配送サービスの値上げ

鹿児島市交通局は、市電運賃改定について国への認可申請を公表し、改定予定日を2026年8月1日としています。報道・交通系情報では、大人運賃が170円から200円へ改定される見通しとされています。

一方、宅配便・郵便については、今回の調査範囲では8月1日開始の主要全国サービスの値上げ確定情報は確認できませんでした。ただし、日本郵便のゆうパックは2026年10月1日からの運賃改定が別途報じられており、EC事業者は秋以降の配送コストも確認しておく必要があります。

通信・サブスクリプション・ITサービスの値上げ

KDDIは2026年8月1日から、au/UQ mobileの店頭手続き手数料を3,850円から4,950円へ、auひかり・auひかり ちゅらの新規登録料を3,300円から4,950円へ、電話番号案内104の料金を220円から440円へ改定します。

EC事業者向けでは、futureshopが2026年8月1日から各プランの基本料金を値上げします。たとえばStandardプランの月額基本料金は、基本プラン50で24,000円から27,000円、基本プラン10000で57,000円から64,000円へ改定されます。

金融・保険・手数料の変更

セゾンカードでは、一部提携カードについて2026年8月1日からカードサービス手数料の適用開始が案内されています。対象カードにはエムザセゾンカード、カワトクカード、さくら野セゾンカードなどが含まれ、カードサービス手数料は2,200円税込です。

個人事業主・中小企業に影響しやすい値上げ

個人事業主・中小企業への影響が大きいのは、以下です。

  • 飲食店:業務用調味料、加工食品、缶詰、紙製品
  • EC事業者:futureshop基本料金、今後の配送費改定
  • 印刷・制作業:富士フイルムの印刷関連材料15%値上げ
  • 店舗運営者:紙製品、通信手数料、業務用食品
  • フリーランス:通信手続き手数料、サブスク・SaaS費用

富士フイルムグラフィックソリューションズは、国内市場向けのオフセット印刷用刷版材料などについて、PSプレート、CTPプレート、刷版薬品の標準ユーザー渡し価格を15%引き上げると発表しています。


値上げの主な理由

理由内容影響を受けやすい分野
原材料費の上昇小麦、魚、肉、紙原料、アルミなどの価格上昇食品、紙製品、印刷資材
物流費の上昇配送、人件費、燃料費、低温物流コストの上昇冷凍食品、EC、業務用食品
人件費の上昇製造・物流・サービス運営コストの増加食品、外食、通信、SaaS
エネルギー価格動力燃料費、電力、ガス、石油関連資材の上昇製造、紙製品、店舗運営
為替の影響輸入原料、輸入資材、ITインフラコストへの影響食品、IT、製造資材
中東情勢包装資材、ナフサ由来資材、原油関連コストに影響食品包装、紙製品、化学資材
設備投資・維持費AI、EC機能、通信インフラ、管理画面刷新などSaaS、通信、ECプラットフォーム

生活者への影響

家計で確認すべきこと

まず確認すべきは、頻繁に買うものです。

  • パスタ、乾麺、小麦粉
  • 冷凍食品
  • ツナ缶、缶詰、パウチ食品
  • 即席麺
  • ハム・ソーセージ
  • ティッシュ、トイレットペーパー、ペーパータオル
  • 通信会社の手続き予定
  • 対象クレジットカードの保有有無

値上げ幅が数%でも、購入頻度が高い商品では年間支出に反映されます。特に紙製品は15%以上の改定が公表されているため、家庭でも事業所でも影響が出やすい分野です。

すぐに見直せる支出

  • 使っていないサブスク
  • 重複している通信契約
  • 店頭で行う必要のない通信手続き
  • 対象クレジットカードの利用継続可否
  • 高頻度で購入する食品・日用品の購入先

通信手続きは、店頭手数料が上がるものがあります。不要な機種変更やSIM再発行を急ぐ必要はありませんが、予定がある場合は改定前後の手数料を確認しておくとよいです。

買い置きすべきもの・慎重に判断すべきもの

買い置きの優先度が高いのは、保存性が高く、確実に使うものです。

  • 乾麺
  • パスタ
  • 缶詰
  • ティッシュ
  • トイレットペーパー
  • ペーパータオル

ただし、冷凍食品は冷凍庫の容量、紙製品は保管スペース、食品は賞味期限を確認する必要があります。値上げ対策のはずが、在庫管理コストの増加になると本末転倒です。


個人事業主・中小企業への影響

事業コストで確認すべきこと

  • 仕入れ価格
  • 業務用食品
  • 紙製品
  • 物流費
  • ECプラットフォーム利用料
  • 通信・回線手数料
  • 印刷関連材料
  • 決済・カード関連手数料

飲食店や食品関連事業者は、8月1日納品分からの業務用食品値上げに注意が必要です。味の素の業務用製品は約3〜30%、はごろもフーズの業務用製品は9.2〜33.3%、極洋の業務用パウチ製品を含む缶詰・パウチ製品は約5〜20%の改定が確認されています。

価格転嫁を検討すべきケース

以下に該当する場合は、価格転嫁またはメニュー・サービス設計の見直しを検討すべきです。

  • 仕入れ価格が複数カテゴリで同時に上がる
  • 粗利率がすでに低い
  • 紙製品や包装資材の使用量が多い
  • EC利用料、配送費、決済費用が利益を圧迫している
  • 値上げを吸収すると品質維持が難しくなる

値上げは悪ではありません。説明なく突然上げることが問題です。価格表、メニュー、見積書、請求書、Webサイトの記載をそろえておくことが重要です。

顧客説明で注意すべきこと

顧客向け告知では、以下を明確にします。

  • いつから変わるのか
  • 何が変わるのか
  • どれくらい変わるのか
  • なぜ変わるのか
  • 既存契約・既存予約への扱い

「原材料費等の高騰により」だけでは弱い場合があります。飲食店であれば「主原料、包装資材、物流費の上昇」、ECであれば「プラットフォーム利用料、配送費、人件費の上昇」など、実態に即した説明が必要です。


今日からできる対策

1. 固定費を一覧化する

通信費、SaaS、ECプラットフォーム、カード、保険、サブスクを一覧化します。金額だけでなく、更新月、請求日、解約期限も確認します。

2. 8月1日以降に変わる契約・料金を確認する

KDDI、futureshop、セゾンカードのように、手数料や基本料金が変わるものは、契約者自身が対象かどうかを確認します。

3. サブスク・通信・保険を見直す

使っていないサービスは、値上げ前に解約またはプラン変更します。特に法人契約や店舗用契約は、個人契約より見直しが後回しになりがちです。

4. 仕入れ先や配送方法を比較する

食品、紙製品、包装資材は、単価だけでなく、ロット、送料、納期、在庫リスクで比較します。

5. 値上げ前の買い置きは必要なものだけに絞る

買い置きは、日常的に使い切れるものに限定します。紙製品は保管スペース、食品は賞味期限、冷凍食品は冷凍庫容量が制約です。

6. 事業者は価格転嫁・メニュー改定・料金表更新を検討する

8月1日以降の仕入れ価格で粗利シミュレーションを行い、必要なら9月以降の価格改定を準備します。

7. 顧客への告知文を早めに準備する

告知文は長くする必要はありません。重要なのは、改定日、対象商品、理由、既存注文の扱いです。誠実に、短く、分かりやすく伝えるのが基本です。


注意点

  • 「8月1日納品分」「8月1日出荷分」は、店頭価格が必ず8月1日に変わるという意味ではありません
  • 小売価格は販売店ごとに異なるため、メーカー発表の改定率と店頭価格は一致しない場合があります
  • 内容量変更、規格変更、手数料新設も実質値上げとして確認する必要があります
  • 「8月中」「8月3日」「順次」は、8月1日開始と分けて扱うべきです
  • SNSや個人ブログだけの情報は、公式確認が取れるまで断定しない方が安全です

今後の注目ポイント

  • 2026年8月中に追加発表される食品・日用品の価格改定
  • 9月以降のチルド食品、加工食品、配送費の改定
  • 電気・ガスの燃料費・原料費調整
  • EC事業者向け配送費・SaaS費用の上昇
  • 飲食店・小売店の価格転嫁動向
  • 政府・自治体による物価対策、補助金、支援策

なお、日清食品グループはチルド製品について2026年9月1日納品分からメーカー希望小売価格の約6〜11%引き上げを公表しており、8月1日以降も価格改定の動きは続く見込みです。


まとめ

2026年8月1日からの値上げは、食品、紙製品、通信手数料、EC運営費、カード手数料、印刷関連材料などに広がっています。

家計では、パスタ、缶詰、即席麺、冷凍食品、紙製品など、日常的に消費するものを中心に影響が出ます。個人事業主・中小企業では、業務用食品、紙製品、SaaS、通信費、印刷資材の上昇が、粗利や固定費に反映されやすくなります。

対策は、慌てて買い込むことではありません。まずは対象商品・契約・仕入れ先を確認し、必要なものだけを前倒し購入し、事業者は価格表と顧客告知を整えることです。値上げの波は避けきれませんが、準備しておけば、少なくとも波打ち際で正座する事態は避けられます。

このテーマは今後も追加発表が出やすいため、8月末まで週1回で追加値上げを確認する運用が有効です。


参照URL

https://www.tdb.co.jp/report/economic/20260630-neage26y07/
https://www.nippn.co.jp/news/detail/__icsFiles/afieldfile/2026/05/28/0528_kateiyou_kaitei.pdf
https://www.showa-sangyo.co.jp/LinkClick.aspx?fileticket=HeY912tsBso%3D&mid=1149&tabid=364
https://pdf.irpocket.com/C2002/WUpy/qICh/Upb5.pdf
https://corp.hagoromofoods.co.jp/ja/news/news-569/main/0/link/20260513_Sharewith_569.pdf
https://www.nongshim.co.jp/20260424.html
https://www.peyoung.co.jp/info/001150.html
https://www.peyoung.co.jp/info/upload/info/20260422.pdf
https://www.primaham.co.jp/news/2026/post_421.html
https://www.kyokuyo.co.jp/news/003136.html
https://www.san-j.co.jp/news/1365
https://news.ajinomoto.co.jp/2026/03/2026_03_24.pdf
https://www.daio-paper.co.jp/news/%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E7%94%A8%E3%83%BB%E6%A5%AD%E5%8B%99%E7%94%A8-%E7%B4%99%E8%A3%BD%E5%93%81%E3%81%AE%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E6%94%B9%E5%AE%9A%E3%81%AE-%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B-2/
https://www.cp-cosmetics.com/news/kakakukaitei_202605
https://newsroom.kddi.com/news/detail/kddi_nr-1057_4568.html
https://www.future-shop.jp/news/2026/05/13.html
https://www.saisoncard.co.jp/topic/entry/lp_cardservicefee_list/
https://www.fujifilm.com/ffgs/ja/news/118
https://www.kotsu-city-kagoshima.jp/topics/71922/
https://railfromokayama2.com/2026/07/04/kagoshima-city-tram-to-raise-fares-in-august-flat-170-yen-fare-ends-entering-the-200-yen-era/
https://www.nissin.com/jp/company/news/13790/