NotebookLM無料版と有料版(Plus/Enterprise)比較 ― ビジネス利用で見逃せない機能差・料金・セキュリティ留意点

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本記事で得られる3つのポイント

  1. 無料/有料(Plus・Enterprise)各プランの機能・料金の違い
  2. 無料版を使う際に押さえるべきセキュリティとデータ保持リスク
  3. 導入可否を判断するための実務チェックリスト

なぜ重要か
NotebookLMは資料整理とAIリサーチを一変させるポテンシャルを持つ一方、アップロード資料の扱いが甘いと情報漏えいの温床になり得る――特に無料版ではなおさらです。続きを読む


NotebookLMとは

概要

Googleが提供するAIリサーチ/ノートツール。アップロードしたPDFやGoogleドキュメント、YouTube字幕などを基に要約・Q&A・音声概要を生成する。Gemini 1.5 Proがバックエンドで動作し、日本語を含む180 以上の国で利用可能。AIじゃないよ

プラン構成

プラン料金主対象ソース上限*主な追加機能
無料版0円個人Notebook当たり50件基本的な要約・引用・チャット
Plus(Google One AI Premium)月額19.99 USD(学生は初年9.99 USD)パワーユーザー同300件・Notebook数増Audio Overview 5×、Mind Map生成、優先リソース
Enterprise / Workspace月額9 USD〜(年間契約割引有)組織同500件、組織共有VPC-SC・IAM制御、リージョン指定、監査ログ
*上限は公開情報およびPlus発表資料時点。blog.googleZennGoogle Cloud

無料版のセキュリティリスク

1) データ保持期間と削除ポリシー

  • アップロード資料・ノート・Audio Overviewユーザーが削除するまで保持。問い合わせにより完全削除も可能だが、自動パージ期間は明示されていない。Charlotte
  • 一部ソース例外:リンク元YouTube動画が削除・非公開になると 30 日以内にノート側も自動削除Googleヘルプ
  • Google全体のデータ保持ポリシーは「利用目的がなくなれば削除/匿名化」。明確な日数保証は無し。Googleポリシー

2) モデル学習への利用

無料版ではアップロード資料がモデル学習に使われる旨の記載はないものの、「NotebookLM Plusの追加規約」ほどの “学習不使用” 保証文言は見当たらない。NotebookLM

3) アクセス範囲と保存リージョン

無料版は通常のGoogle個人アカウントと同じインフラに保存。リージョン固定は不可。
組織や法規制で域内保存を義務付けられる場合、無料版は不適。

4) 実務リスク例

リスク例想定インシデント回避策
機密PDFの誤アップロード社外転職者の個人アカから流出アップロード前に社内承認ワークフロー
削除忘れプロジェクト終了後も資料残存プロジェクト完了チェックリストに「Notebook削除」追加
リージョン要件違反EU GDPR補完要件との不整合Enterprise版でEUリージョン指定 or Google Cloud VPC-SC利用

有料版で強化されるセキュリティ

Plus(Google One AI Premium)

  • **「アップロードデータはAIモデル訓練に使用しない」**と追加規約で明記。NotebookLM
  • Gemini Advanced・2 TB Driveストレージ込み月額19.99 USDで提供。The Verge
  • 個人利用が前提のため、リージョン固定やIAM制御は無し。

Enterprise / Workspace

  • データはUSまたはEUマルチリージョンの自社プロジェクト領域に保存。Notebook削除で即時削除。Google Cloud
  • VPC-SC、IAM、監査ログ対応でGoogle Cloudリソース管理と統合。
  • 料金は9 USD/ユーザー/月(年契約割)。Google Cloud

導入判断チェックリスト

  1. 資料の機密度:社外秘ならPlus以上/極秘ならEnterprise一択。
  2. 保存リージョン要件:EU/EAA限定データはEnterpriseでEUリージョン指定。
  3. 利用規模:Notebook・ソース上限が足りるか。
  4. 社内IT統制:SSO・監査ログが必要ならWorkspace統合を。
  5. コスト許容度:Gemini Advancedをすでに契約しているならPlusの付加価値は高い。

まとめ

NotebookLMは無料でも強力だが、

  • データ保持期間が「ユーザー削除まで」と曖昧
  • リージョン固定・IAM・学習不使用保証が弱い

――この2点がビジネス運用上のネックだ。
対してPlusは学習不使用保証が追加され、Enterpriseはクラウドネイティブな統制機能でガバナンスを担保する。

判断の軸は「資料の機密度 × 法規制 × 運用コスト」
最低限、無料版を使う場合でも

  • 機密情報をアップしない
  • プロジェクト終了後にNotebookを削除
  • 利用規約改訂のウォッチ
    ――この三点は忘れないようにしたい。

関連ニュース(NotebookLM Plusを含むGoogle One AI Premium報道)

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The Verge

Google’s upgraded NotebookLM is now included in its One AI Premium plan

110 日前

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情報源

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